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"平成の石川啄木”が気になること

巷では"平成の石川啄木”と言われているRen fluct Yamazakiです。私は詩人ではありません。短命の可能性はあります。広告業界で働く少しばかり活かした青年です。日々様々な業界、市場に触れるときに感じる疑問をありのままに綴りたいと思います。

【啄木の仕事】大手広告広告が立案"ニセ売春サイト"が法律を変えたお話

広告には法律を変える力がある 悲しき事実を伝えるのも広告の役割 by平成の石川啄木

 

こんにちは、石川啄木です。

今日は真面目な投稿です。自分の仕事に関係する内容になります。

 

最終的に国を動かしたショッキングな取り組みご紹介します。

手法への疑問を感じる人もいるかと思いますが、問題提起として強大なパワーを発揮したことは、間違いないと思います。

 

キャンペーン概要

時期:2016年
国名:フランス
企業/ブランド:McCann Paris
業種:広告会社

 

思わず目をそらしたくなる、でも、これが現実

常に“彼女たちを買う”顧客からの暴力の危険にさらされている売春婦たち。これまでに目を疑うような悲惨な事件が世界各地で数多く起きています。

今回、大手広告会社McCannパリ支社はフランスのNGO団体「Le Mouvement du Nid」と協力し、市民に彼女たちの痛ましい実情を知ってもらうためのキャンペーンを実施。本取組みは政府をも動かすほど、大きな議論を巻き起こしました。

同社が作ったのは、一見売春サービスのサイトのように見える『Girls of Paradise』

 

 

 実はこのサイトに載っている売春婦たちは全て、“彼女たちを買った”顧客の暴力により死亡した女性たち。例えば刃物で12箇所も刺されたり、拳で殴打されるなど、想像を絶する悲惨な状況で発見された女性もいるのです。

 

 

そうとも知らない“顧客”は、サイトを見て気に入った女性に電話をかけます

電話に応答したスタッフが伝えるのは、その女性の身に起こった残酷な真実。

まずは、既に彼女が死亡していることを伝えます。そして続けて、その女性が“クライアント”にどのようなことをされて死亡したのか詳細まで伝えます。

聞いていられないほどの悲惨な話に、電話をかけてきた人も思わず「ノ------------」と絶句。

 

またチャットで連絡をしてきた“クライアント”には、事件の写真を見せてその悲惨さを伝えます。

電話の件数は、最初の1週間だけでも600件以上

チャットとなるとその数は数千件にも上ります。

このキャンペーンをきっかけに、買春をめぐる問題はメディアでも大きく取り上げられるようになり、今年の4月にはついに買春行為を違法とする法律が制定

 

まさに買春しようとしているタイミングの“クライアント”たちに悲惨な現状を伝え、事態の深刻さを実感してもらおうというアプローチ。

メディアと世論を巻き込み、最終的には国を動かすきっかけにまでなった大手広告会社による社会的啓蒙活動でした。